ワイン・オープナーってタイでなんて言うの?
Vol.1



 はじめてタイへ行った時のことだった。ちょっと時間が空いたので、ホテルの近くにあるローカルなショッピングセンターへ行った。

その中にはスーパー・マーケットのようなものがあり、タイの人々が日常どのような買い物をしているのかが見れて、とても興味深かった。

そんな時、目の前にタイ産のワインが飛び込んで来た。

 「ふ〜ん、タイでもワインを作ってるんだ〜」と少し驚きながらも、「ものの試しに、どんな味だか買って飲んでみるか?」と、そのボトルを手に取り、そして日本の価格からは驚く程安いタイの果物を適当にみつくろいレジへ進んだ。

 このようにローカルなスーパーマーケットで日常的な買い物をするのが、海外では意外と楽しい。

 レジではタイ語で何やら話しかけられたり、まだタイのお札や小銭がどれがどれだか分からずに苦戦しながらも、取りあえずワインをゲットしホテルの部屋へ帰った。

 部屋へ帰るとさっそく、日本から一緒に来ていた数名と1つの部屋に集まり、ワインの試飲会を始める事にした。

 そこでフト気づく…。

 部屋にはワインのボトル・オープナーがなかったのだ。フロントに頼めば持って来てくれるだろう、と英語が得意な私がフロントに電話をすることにした。

 前情報として、タイでもほとんどのホテルではそこそこの英語が通じるということを聞いていた。ましてや、今回私たちが泊まっているホテルはアユタヤでもNo.1で王族も泊まると言うほどのホテルだった。

 さっそく英語で「ワイン・ボトル・オープナーをくれ」とフロントに電話した。

 しかし……、通じない…。全く通じないのだ。

 私の英語がダメなのではなく、相手が明らかに英語を理解していないのだ。

 それでも相手はなんとか英語でコミュニケーションをとろうとしているか「オ〜、ワイン?ボトル?グラス?レッド? オアー ホワイト?」と聞いてくる。

 しばらく「違う違う、コルクの栓抜き!栓抜き!」などとやり取りをしていても全く拉致があかなかったので、部屋にいたタイ在住の日本人T氏に「すいません。英語が全然通じないんだけど、『ワインのボトル・オープナー欲しい』ってタイ語で言ってもらえますか?」とお願いした。

 T氏は「え〜ボトル・オープナー?タイ語でなんて言うのかな〜?知らないな〜」と言いながらも、「貸して」と電話をとると、突然、

 「ワイン!ワイン!…シュポン!シュポン!」と電話越しに身振りとともに言い始めた。

 「え!?そんなんで通じるの〜?」と私。

 「うん。通じたみたいよ。今持ってくるって。」とT氏。

 すると数分してボーイがハニカんだ様な苦笑いしたような顔で「これでいいの〜?」っとボトル・オープナーを持って来てくれた。

 う〜ん。タイでは英語は通じないけど、やはり身振り手振りは万国共通で通じるんだな〜。



 さて肝心のワインの味だが、それはまた別の機会の話、ということにしておこう。









 これがタイか… 
Vol.2



 これも初めてタイへ行った時のこと。

 そこそこのデパートでちょっと気に入ったパンツを見つけたので、試着してみた。

 裾の長さはちょうどよかったが、ウエストがかなりダボダボ…

 パンツ自体はかなり気に入ったので、同行していたT氏に「ウエストって詰めてもらえるのかな?」と聞いた。

 T氏は「大丈夫でしょ?」っと、さっそく販売員と交渉してくれた。

 昔のことなので直しの値段はよく覚えてないが、仮に100バーツだったとしよう。100バーツで翌日までに仕上げて貰えることになった。

 

 さて翌日、商品を取りに行く前に、T氏が女性現地スタッフにサイズ直しが終わっているかの確認の電話をかけさせた。

 すると彼女は電話でなにかモメている様子…

 私はタイ語は全く理解出来なかったが、その後、彼女とT氏は「なに?うそ?なんだよそれ?」的な会話を交わしていた模様だった。

 

 「しょ〜がね〜な〜」とT氏が私のもとにやって来た。

 「どーしたんですか?」と聞くと、

 「いや〜ウエストの詰めだけをお願いしてたのに、向こうが勝手に裾まで詰めちゃったんだって…『このウエストのサイズなら足の長さもこれくらい詰めなきゃダメだ!』って…。

 だから裾詰め分としてもう100バーツよこせって言ってんだよ…」

 「え〜、勝手に判断して、勝手に切ってその分の金をよこせって言ってんの?しかも、裾詰められちゃったら逆にもうサイズ合わなくて履けないじゃない!?」

 「こっちはサービスでやってやったんだから、って言い張ってるらしいんだよね…」

 「そんな勝手でトンチンカンなサービス…しかもサービスなら金取んなよ…」

 「でもあれだけタイ人同士でやり合ってて埒が明かないから、もうしょうがないね…これがタイなんだよ…」

 

 T氏が色々とやってくれて最終的にしょうがないと言うのなら、もう本当にしょうがないのだろう。

 私は諦め、せめて詰めたと言ってもほんの1cmくらいで、なんとかまだ履ける範囲では…?

 と、そんな淡い期待を胸に商品を受け取りに行った。

 

 受け取った商品を履いてみたところ、短い…

 バミューダ・パンツとまではいかないものの、アニメのルパン3世よりも足首が出てしまっている…

 これならいっそ短パンにしてもらった方がマシ…と思いつつも、そこでまた直し料金を取られるのもしゃくだったので、これも旅の面白い経験だ…っと自分を納得させた。

 

 さて帰国の前夜となった。その日はT氏の姿が見えなかった。

 しばらくするとT氏が現れ、

 「プレゼント。」と言って私に紙袋を手渡した。

 中を開けてみると、中には先日のパンツと全く同じものが入ってた。

 「今度は裾は直させなかったから」と笑う彼。

 

 そう、彼は私の初のタイ旅行を不快なものにさせないようにと、この前の店まで行き、自腹で同じパンツを買ってくれていたのだ。

 

 それからしばらくの間、私のクローゼットの中には全く同じ色柄のパンツが2着あった。

 もちろん片方はよく見るとツンツルテンなのだが…

 これも旅のいい思い出。









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